あの頃とは、宿を開業する前の事で、20年以上さかのぼる。自分も30歳前後だった。別に特別な場所ではなく、もちろん南会津西部漁協管内の川。今でもその川へ行くのは年に1~2度あるが、釣り歩く区間が変わってしまい、若かりし頃に訪れてからは1度も入渓しなくなってしまった区間へ、ふとした事がきっかけで行ってみた。上流部はイワナの川になるがあの頃はヤマメが釣れた。そこは今ではイワナの区間になっていて、どちらかというとイワナの方が似合うと思っている。
最初の1尾がもっとも大きいイワナだった。堰堤から落ちて来て、暮らしているのだろう。10~26cmのイワナ5~6尾と遊んでもらい、3~4尾のイワナは”また次回ね”と挨拶をした。水量が3割程度多く、今年は水には困らなそうだ。遠くに堰堤が見えた。はたして林道に上がれるのだろうか。3時間の川遊びは、なんだか懐かしさ優先の釣果後回し。移住して15年は経つが、今日は良い時間だった。