北海道釣行記2015-1/3、その時のために。

 9月の大雨災害から無事に禁漁を迎え、会津の渓流釣りシーズンは終了。研修のために宿を出発したのは10/2。もう次のお仕事の事は帰ってから考えましょう。持ち物に忘れ物は多かったけれど、冬の営業に向けてしっかりと充電できればそれで良し。2001年冬の開業から数えて15年。かくも年月とは早いものか、30代の自分は50代になってしまった。
 道内の紅葉はすでに見頃に入り、ふもとまで色付いてきている。千歳から日高へと高速を進むと、近年になく進んでいるように思える。今年もお世話になったのは、足寄町の里見が丘キャンプ場のバンガロー、超激安の1泊2100円。照明付き、2階付きの必要十分な設備です。キャンプ場の寝床を整えて、犬と遊んで、のんびり休んで、起きたら腰が痛い。フラットな寝床に慣れていないので、数日我慢は仕方ない事。スタートはホームリバーになりつつある利別川水系で遊びます。2日目3日目は十勝北部へ。お天気に恵まれて、ずっと晴れています。立ち枯れの川は新規の川で、初めて見る風景にも楽しみがあり、紅葉客でにぎわう林道も落ち葉が秋色に飾ります。
 初日の水量多目から中2日置いてホームへ戻る。水量も落ち着いただろうと思い、歩き始める。もともと初日の釣りで、37cm、38cmの釣果があって、女将にはビッグチャンスだってあったので、期待は膨らんでいます。最初の倒木ポイントで前回は唯一のアタリをバラシたが、今回はどうだろうと狭いピンポイントにフライを送り込むと、同じように数投目で反応が返ってきた。倒木をかわして引き寄せるとジャスト40のニジマスが、この日の1尾目となった。
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 ホームリバーをフルコースで歩くと約3時間強。10時半にスタートして、途中お昼休憩、時々キノコ収穫、14時半ゴールの行程。この日はお昼過ぎからじわじわと川が濁り始めた。少し遠くでガッコンガッコン、ブーブーと、音も聞こえる。国道を通る車でガッコンガッコンの音はないだろう。そう思っていたら何やら牛舎の堆肥の臭いが漂ってきた。これはまさしく牧草地に堆肥をまいている証拠だ。さっきのガッコンガッコンは堆肥を積み込む作業の音で、川の濁りは堆肥で汚れた重機を牧草地間を流れる川で洗っているに違いない。これじゃ、濁りが取れるのを待っていても、日中は無理そうだ。でも行程半ばまで来ちゃったから、出来るポイントだけを拾って、遊ぼっと。途中にライズポイントもあるけど、もちろん沈黙。大物実績ポイントも沈黙。これも仕方のない事。
 午後2時近くになったら少し水が澄んできたので、川底が良く見えるようになって来た。作業の牧草地を移ったのか、釣りの行程も終盤。ちょうど前回の女将のビッグチャンスポイントにやって来た。果たしてまだチャンスはくれるのだろうか。ティペットチェックして女将が投げると1投目で反応あり、タイミング合わず針掛かりなし。運が良い時とはこういう時。2回目にバブルレーン乗った時も針掛かりなし。15cmずれると反応しないので、マスが障害物に隠れて視野が狭まっている事が幸いしている。3回目でガッチリ針掛かりして、流れに引き出すとゆらっと魚体が見えた。この流れをまたがせて岸側へ寄せれば安全圏だが、危険を悟ったニジマスもあわて始める。近距離のポイントだっただけに取り込みの勝負は早いが、取り込み間際が肝心。ネットイン直前に1度暴れてすくえない。腰を落として、再び手を伸ばして、待望のネットイン。「やった!」と小さい声が聞こえた。35くらいかなと言っていたが、測ってみると堂々の41cm。女将の記念すべき40オーバー自力取り込みだった。3度のチャンスをくれたニジマスに感謝して、もとの流れにリリース。頭では分かっていてもなかなかできない事は誰にだってある。それを15年繰り返し、今に至っている。過去も今も、みんな良い思い出なので、もったいなかったとは思えても無駄だったとは一度も思ったことはない。あきらめかけた事はあっても、もうやらないと言った事もない。研修終盤にはさらに流れの強い川で39cmを自力キャッチし、喜びを再現した。濁りがまた強くなってきて、歓喜のうちにこの日の釣りは終了。サガリを食べに、いそいそと出掛けて行った。
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 研修の釣りには続きがあって、後日にはとんだサプライズ。台風23号が北海道に暴風雨をもたらし、釣りは急転して悪条件となった。利別川水系は濁りやすい事でも有名だが、釣りが出来くらいまでに濁りが取れるまで1週間、増水が収まるまでにさらに3日間が必要となり、長い休息タイムとなった。少し足を伸ばして釣りをすれば問題はないが、道東・オホーツクはさらに雨量は多く、なかなか状況がつかめない。自然渓流でも、上流部に湖やダムがある川を選んで、ダメ元で道東へ行ってみると、増水ではあっても予想通りに釣りは問題なさそう。増水でポイントがつながってしまっている重い水を歩いて、出会ったのはジャスト50cmのニジマスだった。自分のネットは内径30cmなので、魚体が曲がってネットイン。内径40cmのネットの必要を感じた。流れるフォームフライにタイミングを合わしてS字で浮上し、ひとつ下られたが運良くキャッチ。初の50オーバーとなった。50cmのワイルドレインボーが暴れると、手が付けられません。早々に水に戻して、撮影タイムを切り上げましょう。そしてサガリパーティーへと出掛けましょう。
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 大雨のため濁りからようやく解放されて利別川本流へ。増水のままでも赤と緑の川底は美しく、のちに赤い石は1億年以上前のプランクトンを多く含んだ地層であった事を知る。十勝北部では黒曜石が採出されてもいるし、いろんな色や渓相の地盤がある。帯広よりも南に下ると湧水の川が多くあり、高低差はなくなり、ウグイだって棲んでいる。実にさまざまな景色を見せてくれる。研修終盤に歩いた新規の川はのんびり感漂う、晩秋の癒しの川。穏やかな流れであっても、30オーバーが5尾、女将は尾びれでザブザブと洗濯されてしまった個体もいた。ホームトレースと新規開拓はどちらも面白く、同じ事は二度とは起こらない。とりわけ、大きいニジマスだったら、同じ個体には二度と会わない。そんな不思議がまたたまらない。滞在地をあまり変えず、あっちこっち川を変えず、時間を過ごす釣り旅。いつも駆け足の方に、いかがでしょうか。

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by yamayukikawayuki | 2015-11-03 10:12 | □【北海道釣行記】 | Trackback | Comments(0)
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