さあ、やって来ました。時間が取れる今シーズンだからこその新しい釣り場調査です。目星を付けた場所へと、チェックアウトの午後に出発。お客様がてくてくと車に戻る途中に遭遇しちゃった。会っちゃったんだから仕方ないので、道連れにお誘いすると、「行く、行く」とふたつ返事。そのうちに雨も付いて来ちゃって、降ったり止んだりの空模様。
V字の小谷ですが、新緑がきれいです。常緑に移り変わる時期に入っていて、落ち葉のじゅうたんとも色彩が似合います。陽射しが少ないので、お目当ての山菜には巡り会えませんが、赤コゴミやソバナを確認! 赤コゴミは道連れのお二人にプレゼントしましょう。
堰堤を越えると、静まり返った空気に包まれます。人があまり踏み入れない動植物だけの世界のようです。イワナは10~15cmが中心ですが、メダカサイズも泳いでいます。滑床が半分の渓相ですが、閉じ込められたような空間は安らぎを与えてくれます。25cmのイワナはここの主かな?
魚止めらしき小滝がかかって、落ち込みが最高のポイントを形成していました。道連れのゲストに譲ってカメラ片手に被写体を探していると、やにわに良型イワナがヒット! これは失敬、このイワナが主でした。28cmの魚体を泳がして、出たり入ったり、右に行ったり左に行ったり、少ないエサを食べ損なわないように一生懸命のようでした。秋にペアリングを観察しに来たくなる沢ですが、こりゃ禁断の沢かな。